啓蟄(けいちつ)の節季も程なく終ろうとする3月の連休、待望久しい沼津への小旅行に出かけた。啓蟄とは、土中で冬籠りをしていた虫が春の陽気を感じ穴から這出る様を言う。長期に亙る陰鬱な確定申告業務から解き放たれた窮乏税理士の心 […]
■ 高松 栗林公園
師走、母の49日法要と納骨のため、数年振りに高松に帰省した。帰宅願望が強かったので、出来れば自宅法要を営みたかったが、諸般の事情でホテルでの開催となった。 余談だが、讃岐には真言宗と一向宗(浄土真宗)の信徒が多い。無論、 […]
■ 北鎌倉 松岡山東慶寺
北鎌倉は梅雨の季節が良い。小糠雨に濡れて、新緑と紫陽花のコントラストが一段と映える。 駅を降り、明月川の暗渠に沿って鎌倉街道を歩くと、程なく東慶寺門前に出る。十数年振りに訪れた所為だろうか、鮮明な記憶はない。茅葺の山門を […]
■ 目黒不動尊 比翼塚
土用の丑の日には少し早いが、有酸素運動を兼ね徒歩で目黒不動の”八つ目やにしむら”へ出掛けた。目黒通りを北上し、油面交差点から東に切れ込むと、程なく元競馬場の外周道路に出る。1933年に府中へ移転したが、往時の馬場が住宅道 […]
■ 若山牧水 水郷めぐり
大正8年(1919年)6月25日、若山牧水は予期せぬ友人の来訪を受け、香取・鹿島・霞ヶ浦を巡る小旅行に誘われた。自ら主宰する雑誌の編集で繁忙の極みにあったが、旅をしたいとの本性には逆らえない。徹夜をして何とか仕事を片付け […]
■ 勝沼 甲州ワイン
サラリーマン時代のお仲間から、勝沼でのワインのテイスティングの案内を頂いた。時あたかも啓蟄(けいちつ)、暫く確定申告で巣篭りすることが多かったので、こう言ったお誘いは願ったり叶ったりである。 都心から1時間半程のドライブ […]
■ 川越 いちのや
所沢霊園での義母の三回忌法要の後、折角だから足を伸ばして川越のいちのやへ鰻を喰いに行こうと言う話になった。いちのやは天保3年創業の鰻料理の老舗だ。西麻布や神泉にも店を構えているので、ご贔屓の方も多いと思う。 冬の寒い時期 […]
■ みなかみ紀行 四万温泉
大正11年10月20日、若山牧水は未明に起きてランプの下で朝食をとり、未だ薄暗いなか花敷温泉を出発した。路傍には昨夜の雪がまばらに残っている。 「かみつけと越後の国のさかひなる峰の高きに雪降りにけり」 峠をこえて沢渡温泉 […]
■ みなかみ紀行 草津温泉
鳥打帽にお気に入りのマントを羽織り、尻っぱしょりの股引・脚絆姿で、さすらいの詩人若山牧水は沼津の自宅を出発して信州の佐久に向かう。大正11年10月14日の早朝、名作「みなかみ紀行」の始まりだ。旅の主目的は、佐久新聞社主催 […]
■ 奈良 興福寺十二神将
ついそこまで台風が迫っている最中、興福寺の仏像を拝観してきました。 藤原氏の氏寺として栄えた興福寺には、多くの貴重な仏像が残されて居り、国宝指定の仏像彫刻の実に15%を所有すると言われています。中でも、人を虜にする端正な […]