今回は小樽です。
小樽と言えば個人的には小樽商大が思い浮かびます。1910年に創設された小樽高商を前身とする社会科学系の雄で、小林多喜二や伊藤整など数多の文化人を輩出しています。私の知人にも実業界で活躍されている方が大勢居られます。
小樽市内には、商港都市として全盛を誇った往時の歴史的建造物が数多く保存されていますが、その中でも旧日本銀行小樽支店が有名です。ルネッサンス様式の二階建て洋館で、煉瓦製の外壁に内部は大理石貼り、その中に幾つか塑像が配置され見応えが有ります。現在は金融資料館として利用されています。写真奥の建物は、小樽オルゴール館です。
小樽運河の近くにある北一硝子三号館の古い倉庫を改造した北一ホールも女性に人気があります。トロッコレールの軌道が残る暗い通路を抜けると、突然167個の石油ランプに照らされた幻想的な空間が出現します。実に綺麗です。タイミングが合えばスタインウエイの生演奏が聴けます。軽食も取れますが、ランプの薄明かりを頼りにシュークリームと紅茶でまったりと時間を過ごすのが良いかと思います。
食事ですが小樽と言えば寿司ということになります。今回のご紹介は 花園に在るおたる政寿司本店です。打ち水が撒かれた手入れの良い路地の奥にお店があります。立派すぎて一瞬たじろぎますが、勘定はreasonableです。烏賊・雲丹・ボタンエビ・鰊・ほっき等地元で捕れるネタが新鮮でお薦めです。
ふと立ち寄った美術店で買った赤いバラの油絵を事務所に飾っています。楽しかった旅が懐かしく思い出されます。